群青だより

10年、20年先の子どもたちの未来のために

2021-01-01から1年間の記事一覧

たとえ行事がなくとも

今日涙を堪える出来事があった。 休み時間、ある女の子が僕に折り鶴の折り方を聞いてきた。生徒会行事で1人数枚の折り鶴を作成することになっていた。 その子は自分から、友だちの輪の中に入って行ったり、助けを求めたりすることを苦手としている子だった。…

富士山はなぜ高い?

富士山はなぜ高い? それは裾野が広いから。 なるほど〜💡 多様な子どもがいる。 それでいい。それがいい。 一人一人の成長が集団を成長させる。 集団が成長すると一人一人が育つ。 相乗効果。

教師を超える生徒集団

今週のオンラインゼミの振り返り。 『学び合い』の根底にあるもの。それは子どもたちは有能であり、生徒集団を徹底的に信じることである。ゆえに教師の在り方として、子どもたちに方法を強いるのではなく、具体的なミッションを与えることが重要である。 教…

リンカーンの言葉に すべての人を、少しの間欺くことはできる。一部の人を、ずっと欺くこともできる。しかしすべての人をずっと欺くことはできない。 というものがあることを知りました。 授業や学級で関わる生徒に対して、教師が自分自身を強く見せたり、大…

可愛い子には旅をさせよ?

誰でも人生の中で失敗や挫折を味わうことはある。 失敗から学んだり、挫折を乗り越えることで人は成長すると言われている。そして、そういった経験から、人に優しくなれたり、人の気持ちがわかる人間になるといったこともあるだろう。 しかし、本当につらい…

距離

直接関わっているときは近すぎず、遠すぎず。 みんなにできることはやるし、みんなにできないことはやらないっていう距離感。 特別は作らないし、避けたり苦手意識も作らない。あくまでフラット。これは別に意識的にしているのではなくて、普通に自然に。 卒…

命のバトン

ありがとうの意味を考えた。調べてみると、「ありがとう」は形容詞「ありがたい」の連用形「ありがたく」が変化した言葉なのだそうだ。 漢字で書くと「有難い」であり「有ること」が「難い」という意味を持っているのである。 妻が明日(今日)退院する。無…

遊びと学びとそれからスマホ

GIGAスクール構想について、「一律に」という工業化社会のコードから抜け出せない面があります。さぁみんなで一緒に使おう!っていう音頭から早く抜け出さないと子どもの頭と視力はどんどん悪くなるで!(なーんて) 大事なのは使いたい時に使いたい人が使える…

ルーブリック評価について

ルーブリック評価についてもやもやと考えています。例えば、単元のまとめとなるレポートに取り組む際、ルーブリックを事前に示すことで、生徒は見通しを持って取り組むことができます。また、レポートは評定のための評価を行う上での評価材料になるので、ル…

瓦解

公教育で教師として働き続ける意味を考えてきました。ここ1、2年の間で、公立学校の教師を辞め、私立の新しい学校を作ったり、起業して個人事業主になった方が多くいました。そういった方たちから、たくさんの影響を受け、自分もこんなふうになんていう憧…

「鳩」と「狼」の話

昨日は8月1回目のオンライン西川ゼミでした。 オンラインのゼミ生に加え、西川研究室のゼミ生が参加していました。 ゼミ生からの質問に対する西川先生の話の中で、「鳩」と「狼」の話があり、とても印象に残りました。 たとえば、目の前に二つの檻がありま…

「勝ち」と「価値」

オリンピック。子どもの頃はテレビを前にして、目の前で繰り広げられる様々な競技に熱狂しました。日本の選手が勝つと喜び、負けると悔しがりました。今回のオリンピックを見ていて、応援しながら見ているのですが、心の底から熱狂することができずにいます。…

メモ 「教えることの復権」

『日本の教育界では、子どもの自主性を大切にしようと、「教える」ことよりも「学ぶ」ことに重点を置き始めたように見える。これまでの「詰め込み」への反動だろう。だか一方で、教師の役割を軽視しすぎてはいないだろうか?本書では教師が「教えるというこ…

信頼

川上未映子の「すべて真夜中の恋人たち」の中にこんな一節がある。 『信頼…すきとか恋愛とか、愛とか、そういうところから出発するようなものじゃなくて、まずその人の仕事に対する姿勢…そこには、その人の全部が表れる…仕事、それが家事でもスーパーのレジ…

言葉の力

https://www.tokyo-np.co.jp/article/119747?fbclid=IwAR1s9dguRSywjK3ujL0lBsDd4RW0ffbMk7dDGDN67MS90SWbqOqkdwPCA8I

絶対に言ってはいけない「アイシテマス」

愛情を言葉にするのはとても照れくさいですよね。来月出産予定ですが、先日妻が通っている病院の院長先生から内緒で、絶対に言ってはいけない「アイシテマス」を教わりました。ア→あとでいいイ→言ってくれたらやったのにシ→仕事があるからできないテ→手伝う…

メモ- 大村はま「教えるということ」

大村はまさんの「教えるということ」を読みました。この本の中には仏様の指とい位お話が出てきます。それは大村はまさんが若い頃に参加していた読書会の主催者であった、奥田正造先生の話です。そのまま抜粋します。 《あるとき、仏様が道ばたに立っていらっ…

「木を見ずに森を見る」

先日、人生で初めて1000円カット行きました。行きつけの床屋の予約が取れなかったのと、翌日に面談が入っておりどうしても髪を切りたかったので、仕事帰りに寄ってみることにしました。今回感じた1000円カットの利点を挙げてみると①安い②早い③気を遣わない(…

ゴールデンルール

以下は『学び合い』の考え方から学んだことです。どんなクラスにも2割は教師の視点でクラス全体のことを考える力を持っている生徒がいます。学級崩壊とは、そういった2割の生徒がそっぽを向くことで起こるとも言われています。教師はクラスの全員を動かそう…

『学び合い』のその先

2年生になって自由進度学習を取り入れたのは、これまでの1年間で行なってきた『学び合い』をより緩やかでテクニック不要の『学び合い』にしたいと思ったからです。もっともっと緩やかな協同性に支えられた学びの時間にしたいと感じたからです。「一人も見捨…

トライアンドエラー

失敗は成功のもとという格言があります。子どもたちは本当にたくさんの失敗と成功体験を通して、学び、成長していくものです。しかし、学校が子どもに失敗をさせないように、またリスクを犯させないように、環境を整えすぎたり、大人が必要以上に介入してい…

ちょっとした幸せをほのぼのと感じる

『学び合い』の考え方が授業以外のところで少しずつ浸透してきているのかなぁと思います。先日は終業式でした。1学期の最終日ということで沢山の配布物があります。朝教室に入ると6.7人の生徒がその大量の集配物(学校やPTAからのお便り)を協力しながら配って…

「任せること」と「放任すること」の違い

土曜日のオンライン西川ゼミで放任と任せることの違いについてある先生が質問をされました。西川先生はこの違いを次のように答えていました。まず任せるということは、リスク管理をしているということ。そして何かが起こった時にどれくらいのリスクが生じる…

メモ 苫野一徳「学校を作り直す」を読んで

学校を変えたい変えようと思って、一人でどうにかなるものではない。そして、学校の規模が大きくなれば大きくなるほど、教員の個性も様々だし、方向性や考え方も異なってくる。そういった中で、子どもたちが社会で生きていくために自立した一人として生き抜…

自由進度学習始めました

地域によっては定期テストが廃止されている学校もあるようですが、私が勤務する市では今のところはそういった動向の兆しは見えません。今回のテスト範囲は近世の小単元その1(ルネサンス~安土桃山時代)です。新しい試みとして今回、この単元の授業を自由…

主体的に学習に取り組む態度とその評価について

先日、地元の社会科仲間との話の中で、振り返りのワークシートと評価の視点についての話題が上がった。具体的な内容は〇「まとめ」と「振り返り」は何が違うのだろうか。〇「振り返り」をどのように評価するのか、あるいはしないのか。といった内容だ。個人…

任せること

オンライン西川ゼミが行われた。5月末から始まり明日で5回目だ。前回はknow-how「どうやるか」ではなくknow-why「なぜやるか」を説くことが大切であることを学んだ。「なぜやるか?」ということを納得している生徒が一定数いれば、大人がこうしろああしろと…

ぶつかる?かわす?待つ。

大人たちは生徒に仲間の大切さを蕩々と語るのに、実はその大人たちが職場の同僚を大切にできていないような気がする。言ったもの勝ち、やったもの勝ち、自分の狭いテリトリーの中でお山の大将でいる優越感に浸る、自分のクラスがよければいい、自分の学年が…

遊ぶこと、学ぶこと

小学校時代の放課後のあの時間ってすごく貴重だったと思う。一度家に帰ってから集まってくる子どもや、帰る時間がもったいないからとそのまま気の済むまで遊んでから帰る子どもと、いろいろだった。思い思いに集まって、あのゆったりとした時間の中で伸び伸…

どう居るか

日々子どもたちと接している中で、子どもたち一人一人の表情や教室の空気の変化を感じる。穏やかな雰囲気、のほほんとした空気、ピリついた空気、不安な空気といろいろだ。一人一人の気持ちがいつも一定でないように、教室の空気もその時その時で変化してい…