2年生になって自由進度学習を取り入れたのは、これまでの1年間で行なってきた『学び合い』をより緩やかでテクニック不要の『学び合い』にしたいと思ったからです。
もっともっと緩やかな協同性に支えられた学びの時間にしたいと感じたからです。「一人も見捨てない」ことを敢えて語らなくとも、「一人も見捨てないことを諦めないこと」が得であることをちゃんとわかって、その上で緩やかに繋がり続けてほしいと思ったからです。
教師としての私がいるときよりも、むしろいない時の姿が真の姿です。だから、子どもたちが教師の手を離れ、自分たちで自分たちを評価し、自分たちで繋がりたい時に誰とでも緩やかに繋がれる、そんな集団になってほしいと願います。
縁あって母校に勤めています。今僕が受け持っているのは、偶然にもかつて僕が在籍した学級であり時を過ごした教室です。目の前の生徒たちは愛すべき後輩たちでもあります。
子どもたちが一生涯つながり続けられるそんな仲間を作ること、そして子どもたちの20年後、30年後の幸せを築くこと。これが僕の仕事です。