群青だより

10年、20年先の子どもたちの未来のために

必要なのは

今年度も後2ヶ月ほどになる。僕はこの1年間、例年以上に学級の個々の生徒に対して一定の距離を保つよう心がけてきた。なるべく心穏やかに遠くから全体を眺め、何かを話す時や説教をする時はなるべく全体に向けて話すようにしてきた。全体に厳しく語ることも時にはあるが、個人攻撃はしない。

 

これまでどちらかというと体育会系熱血教師といった感じで一人一人の生徒と正面から向き合うことを大切にしてきた。

 

しかしそれは必ずしも子どもたちの幸せな未来には繋がらないのではないかと考えるようになった。やる気にさせられる自分の指導はすごいぞ、そんな思い上がりも捨てることにした。

 

本来主体性は子どもがうまれながらに持っているものだ。であるならばそれを邪魔しないこと、教師が思う生徒のあるべきと姿を強制的にさせるということをしないことが重要なのだと考える。

 

もちろん葛藤する場面も多々ある。が、本当に必要な支援は教師の支援ではなく仲間の支援なのだと信じ見守ることに徹してきた。

 

もし僕が安易に手を出したとして、来年クラスが変わった時に僕が助けられる保証はない。卒業すれば尚更だ。であるならば、気軽に仲間の力を借りられたり、仲間を助けられるクラスを作りたいと思うのである。絶賛成長中。まだまだ学級の生徒たちに期待をしている。