群青だより

10年、20年先の子どもたちの未来のために

ひとりはみんなのために みんなはひとりのために

学校の様々な活動でよく使われる言葉だ。

 

学校行事や部活、学級スローガンや学級通信…

でもこれをすることが責任になってしまうと重い

 

みんな仲いいよね。でもそう思っているのは教師だけ。子どもはそういう集団を教師の前で演じているだけ…なんてこともあるかもしれない。

 

本当に大事なのは教師がいない時の姿。だから教師の前でたくさん失敗させ。教師のいないところで成功するような集団にすべきだと感じる。

 

冒頭のひとりはみんなのために みんなはひとりのために…いい言葉だけれど、言葉ありきで行動を強いるとやっぱり重い。

 

そう考えたときに、これを責任や徳目としてではなくそうあることは単純に得であると考えることが重要なのかもしれない。(これは昨日のオンラインゼミで学んだこと。)

 

 

 

以下はyoutubeに上がっている西川先生の講義動画の内容である。

(文章は僕の言葉で簡単に要約している)実際の内容はこの動画の24分20秒~

www.youtube.com

 

もしかしたら、その集団の中に不適切な行動をしている子どもがいるかもしれないし子ども同士の相性が悪い子がいるかもしれない。そんな時、

 

 

不適切な行動をしているけれど安易に切るのは自分の損

不適切な行動をしてるけれど聞き流せばいいや

不適切な行動をしているけれど、でもこういうところはいいところだよね

不適切な行動をしている!どうやっても嫌だ!という場合であったとしても

関係をゼロにしてはいけない、細くてもいいから繋がることは大事だよね、というようなことを納得するような子ども集団を作ること

 

 

そしてそのためには、リアルな経験の中で、長いビジョンを持って、多くの失敗をし、その中少しずつの成功を積み重ねていく過程が必要。それはソーシャルスキルレーニングとか教師が言って欲しいことを言わせるような道徳の授業ではきっと変わらない。授業も含めた日常の中で、合わないあの子との関係をゼロにしないということを膨大に積み上げたときに初めて、その上に成功が生まれてくるのだ。

 

どんなに細くても、関係をゼロにしないことが大事。そして、これを強いるのではなく、そうあることが得であることを語ること。これは教師にしかできないことである。

 

そして大人になって仕事をするようになってからも大事な考え方である。