群青だより

10年、20年先の子どもたちの未来のために

前提

少人数指導やT T(ティーティーチング)による指導は前提として、教師が一律に生徒集団に対して教えることを前提としている。

 

そのように手取り足取り教えることで、その時間はわかった気にさせられるけど、本当の意味での理解や、その子自身の「もっと学びたい、ワクワクするな、自分1人でもやってみようかな」には繋がらない。

 

僕もそうだけれど、基本的に教師になるような人って教えることや話すことが好きな人が多い。だからついつい教えることが気持ちよくなってしまい、クラス全員に対していい授業をしているというふうに思い込んでしまうようなところがある。

 

 

でも時に教師が積極的に教えてしまうこと、学習の支援が必要な子に対して、個別に教えるということをすることで、周りの生徒に対して、「先生が教えるからいいんだ僕たちが関わらなくて」という、メッセージを与えてしまうことにもつながりかねない。

 

本当に必要な関わりって、教師の関わりよりも、生徒同士の関わりなんだと思う。 

 

 

教師がその子につきっきりであることなんてできないし、教師のいる前だけで完結することなんてないのだから。

 

大事なのは教師のいない時のこと、教師の手を離れた時のこと、学校を巣立ったあとのこと、10年、20年先のその子の幸せを考えることなのだから。

 

そう考えるとやっぱり、困った時に助けを求められる仲間を作ることの方がはるかに価値があることだと思う。

 

そういった集団を作るのは行事や学活ではなくって日々の授業なんだと思う。