群青だより

10年、20年先の子どもたちの未来のために

ビッグなボスの思い出

小学校5.6年の時の学校教育目標を今でもなぜか覚えています。小中学校時代のそれ以外の学校教育目標はおろか学級目標も一切覚えていません。しかし小学校高学年2年間のそれは不思議と覚えているのです。


5年の時が

人を大切にし、協力をし、高め合う児童の育成


6年の時が

人を大切にし、協力し、高め抜く児童の育成


です。


6年生になった時に、今年度は「抜く」ですよ〜と変わった部分をやたらと強調していたのも覚えています。

 

 

で、そんな学校教育目標を、なぜ覚えているのかというと、当時の校長先生が朝会のたびに話していたからです。そしてその話ぶりを、僕は面白がって真似していました。

 

 

その校長先生は、校長先生、というより用務員のおじさんといった感じでした。いつも作業服を着ていて、普段は校庭の木を切ったり、除草作業をしたりしていました。子ども心に校長先生の仕事は呑気なものだなぁと思ったものでした。

 

そんな校長先生が朝会になるとスーツを着て、何やら話をし、その結びに、本校の学校教育目標である...とお決まりの話をするのです。

 


小学校在学時のその校長先生の記憶はそんなところなのですが、小学校を卒業して4.5年経った高校生の時に、偶然電車の中で遭遇したことがあります。驚いたことに、挨拶をしたら僕の名前をちゃんと分かっていて、その時初めて実はすごい人なのか!?と思ったのでした。

 

 


今になって思うと、大事にしたいことをわかりやすく示し続けた、1本芯の通った人だったのだと思います。そして部下や児童に対して事細かに干渉はせず、でもちゃんと見ている、そんなビッグなボスだったのかもしれないなと思うのです。

 

 

ビックなボスといえば新庄剛監督。チームがどのように変化していくのか楽しみです。